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2018年度 新入社員の傾向と指導育成ポイント

2018年度 新入社員の傾向と指導育成ポイント

2018年度 新入社員の傾向と指導育成ポイント

株式会社アソウ・ヒューマニーセンターでは、今期1,297名様の新入社員研修を受注・実施しております。
新入社員研修に携わった講師による、今年の新入社員の特徴と傾向、および指導する上でのポイントをまとめております。
貴社の新入社員育成の参考になれば幸いです。

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新入社員の5つの傾向

1.素直、真面目、誠実

教えたことは素直に取り組む、やり方を教えると一生懸命取り組む、個別に話しかけるときちんと応答することができる。反面、集団からとびぬけて目立つ人はおらず、全体的には大人しさが目立つ。
会社名や名前を名乗らない、挨拶をしない行動も見られた。
しかし、研修の中で説明をすると行動に移す素直さを持ち合わせている。
学校という限られた空間での価値観やルールは備えているが、一般的な社会性は知らないことが多く、
学生時代の考え方や行動がそのまま通用すると考えている。
そのため、研修の受講態度は極めてよいが、休憩時間はスマホを見る、音楽を聞くなどの個人行動をする人が増えている。

2.体験(カラダ)より情報収集(アタマ)を好む

資料を読んだり、調べたり、見本を見て行うことには迅速に取り組める。
研修中も熱心に話を聞く、テキストへの書き込みが多い、個人ワークは真面目に取り組むことから、
学ぼう、知識を得ようという意欲は高い。 しかし、全体の場で発言をしたり、代表でロールプレイングに挑戦するなどの場面になると急に尻込みをしてしまう。 正解が分からないものに対しては慎重になる。
正解と異なることをした場合には、失敗したと捉える傾向があり、「失敗=悪いこと、恥ずべきこと」と捉えている人もいる。 そのため、チャレンジするよりも、正解と安心するための情報を求める。

3.自分へのデメリットに敏感

前項に繋がるが、失敗することは自己の評価が下がると思っている。
しかし、失敗をしてもチャレンジする人と、まったくチャレンジをしない人では、後者の方が評価が低いと理解できると、行動に変化が表れる人もいる。 「この方法だとメリットがある」と説明するよりも、「この方法だと他者と比べてデメリットになる」と伝えた方が、変化のスピードが速い。

4.変化への対応スピードが遅い

正解が分かっていることに対しては誠実に取り組むが、わずかな変化(例えば、メンバー交代や自己の役割が変わる等)が起こると不安が生じ、培ってきたものをストレートに出すことができない。
しかし、正解を知らないわけではないので、自分のするべきことは理解している。
周囲の動きを確認し、他者と同じだとわかると安心し行動に移す。そのため、時間を要する。

5.高い自己評価

正解重視型のため、正解と確信していることを実践する。そのため、自己評価が高い。
目標達成率を仮に「70%」と自己採点した場合、「70%しかできなかった」ではなく、「70%もできた」という評価をする。出来ていることに焦点を当てる傾向が強いため、できていないことへは意識がなかなか向かない。周囲の期待値とリンクさせられないため、評価軸が甘い。
叱られることに対しての免疫がないため、強く注意や指導を受けると驚き、委縮する。
無反応、無表情になり、行動が停止してしまう人もいる。
説明されていないからという他責の考えが先に立ち、事の重大さを深く受け止められない様子もあった。
深く受け止めた人は、自己を否定されたと捉え、立ち直りに時間がかかる。
但し、研修後レポートには自己の不足点や改善点を書く人が多い。
振り返る時間が十分にあると、自己の課題に向き合うことができるようだ。

現場指導における3つのポイント

以上の傾向から、今期の新入社員への指導育成のポイントを3点提唱します。

1.一人一人、個別に丁寧に

見てわかるだろう、自分で考えてやってみてという指導では、本人は突き放されたと感じる。
何事も順を追って丁寧に説明をすることが重要である。
事前に十分な情報提供をしたり、手本を見せるなどの工夫が必要。
本人の実行後は、できたこと、やろうとしたことに対する承認やフィードバックを行うことが有効である。

2.正解は常に変わる

仕事の現場においては正解が1つではない、と理解させることが必要。 相手によって、状況によって、ベストな答えは常に異なる。 そのため、事前情報を提供するだけでなく、相手の期待値を伝えたり、本人に考えさせる時間を与えること。

3.仕事は加点方式

失敗をしても、フォローをする、責任をとる体制があることを本人へ伝えること。
上司や先輩の失敗例を共有することも、失敗への過度な怖れをなくすことができる。
仕事は加点方式であり、チャレンジして失敗したとしてもマイナスになることはない。
チャレンジすることが自己の成長に繋がると理解させることが重要。

アソウ・ヒューマニーセンターからのご提案

私ども教育事業部では、新入社員の課題、育成サイドの課題等の解決のお手伝いをさせていただくべく、
様々な研修メニューを用意しております。 内定者研修、新入社員フォロー研修、OJT指導者研修、管理職研修、コーチング研修、アンガーマネジメント研修など、各種ございます。
ご興味がありましたら、ぜひご相談くださいませ。

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